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トップ > 活用術 > 花粉の飛散前に始めたい スギ花粉症の「舌下免疫療法」

健康

2015年12月10日

花粉の飛散前に始めたい
スギ花粉症の「舌下免疫療法」

日本人の4人に1人がかっているとされ、もはや国民病ともいえる花粉症。毎年春が来るのが憂うつという人も少なくないのでは。
 花粉症の治療というと、抗ヒスタミン薬などで症状を抑える対症療法が一般的ですが、病気を根本的に治す可能性があるのが免疫療法です。なかでも新しい治療法「舌下免疫療法」は、自宅で1日1回花粉エキスを舌の裏側にたらすだけ。従来の皮下免疫療法より通院回数が少なく、副作用も軽いと注目されています。

写真①

スギ花粉症の根治が期待される「舌下免疫療法」

「まだ秋なのに、なぜ今花粉症?」と思われたかもしれませんね。実は、スギ花粉症の新しい治療法「舌下免疫療法」は、花粉が飛散し始めてからでは治療を開始することができません。今年治療を始めるなら「遅くとも12月中旬くらいまでには」ということなのです 。

 「舌下免疫療法」は、アレルギー疾患であるスギ花粉症の免疫療法(減感作療法)の一つ。アレルゲンのスギ花粉を少量から投与して体を徐々に慣らし、アレルギー反応を起こりにくくする治療法で、スギ花粉症を根本的に治す「根治」も期待されています。
 治療効果は、約80%の人で症状が改善するとされますが、治療を続けても効果がない人も10%以上いるとされます。
 この治療で使われる舌下薬が2014年10月に保険適用となり、それから1年が経ちました。

これまでの免疫療法より患者さんの負担は少なく、副作用も軽い

治療法は、自宅で1日1回スギ花粉エキスを舌の下にたらして、2分間そのままにしたのち飲み込むというもの。とても簡単ですが毎日行わないと効果が下がります。
 花粉症の免疫療法では従来から注射による皮下免疫療法が行われてきました。この方法に比べると、自宅で行える舌下免疫療法は通院回数が月に1回程度と少なくてすみ、注射の痛みもないなど患者さんの負担は少ないといえます。

 副作用も舌下免疫療法のほうが軽いといわれますが、非常にまれではあるもののアナフィラキシーと呼ばれる強いアレルギー反応を起こす可能性があります。
 特にスギ花粉の飛散シーズン(1~5月)では強い反応を起こす危険があり、この時期には治療を開始することができないのです。治療の効果が出るまで2~3カ月かかるため、症状が出る時期から逆算して治療を始めるとよいでしょう。

 なおこの治療は、所定の講習を受けて登録された医師のいる医療機関でしか受けられません。治療を受けたい人は確認してから受診してください。
 治療費は医療機関によって異なりますが、薬代を入れて1カ月2,000~3,000円程度(3割負担の場合)、治療開始前と年に1回程度行う検査費がそれぞれ5,000円程度かかります。


顔写真

取材協力
関谷剛先生
東京大学医学部付属病院アレルギーリウマチ内科医師

信州大学医学部卒。東京大学大学院医学系研究科卒。医学博士。国立国際医療センター等の病院勤務を経て、現職。専門はアレルギー学および免疫学。

記事提供:    株式会社 法研




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